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2005年9月5日(月)
![]() 報告者:ナツミ(大池夏未・国際政策文化学科2年) 写真集はこちらから: http://chuo.ecologicalsolutions.com.au/images.php 一日の流れ ①Crystal Waters出発 ②バスでBrsibane空港へ ③JAL762便にて日本到着 ④各自帰路へ ①Crystal Waters出発(5:00) 眠い目をこすりながら皆、4時頃起床。慌てて、ふりかえりシートとMax達に頼まれたFeed Back sheetに取り組む。Feed Back sheetに「このコースで最も良くなかったことは?」と「好きでなかった食べ物は?」という項目があるのだが、皆「そんなのないよ」と口を揃える。荷造りを終えて4:45頃、外に出るとあいにくの雨。そこにLloydの車が現れる。Max、Lloyd、Trudy、HeikeがBUNK HOUSEまで見送りに来てくれたのだ。Maxは私たちが昨日、プレゼントとして渡した和柄のタオルを首からかけている。号泣するみんなを横に帰るという実感が湧かなくて、昨日までほとんど泣かなかった私だが今日はMaxの顔を見た瞬間、涙が溢れてきてしまった。昨日、みんなで歌ったビートルズのHello Goodbye の”You say goodbye and I say hello”のフレーズが思い出される。泣く泣く Max、Lloyd達と最後のhugをし、別れの言葉を残して後ろ髪を引かれる思いで、バスに乗り込んだ。 ②バスでブリスベン空港へ 最後にモモがバスに乗り込み、ドアが閉まった。5時になっても、外は雨のためか真っ暗である。それでも外にいる4人に私たちはずっと手を振り続けていた。4人が見えなくなっても、バスの中は私たちのすすり泣きでいっぱいだった。しかし10分後に、それは寝息に変わった。泣き疲れ、寝不足、19日間の疲れからほとんど会話は無く、7時前にブリスベン空港へ到着。到着時には分からなかったのだが、ブリスベン空港はかなり大きく、綺麗だった。運転手さんに”Thank you”と伝え、空港内に入る。そして、搭乗手続きをして8時までは自由行動。もう、そこにはワラビーもマンダリンもなく、その代わりにあったのは、カンガルーのぬいぐるみやコカコーラ(is poison!! By Max)、そして真っ赤なリンゴであった。ごみも分別する必要はなく、何でも一つの籠に入れれば良いのだ。C.Wとは全く違う環境に引き戻されつつ、みんなは友達や親へのお土産を購入。中でもTim Tam(以前マレニー訪問の際に行ったIGAで$2だったのに、空港では$4!)は、かなりの勢いで売れていた。 8時に出国ゲートに入り手続を済ませ、ふりかえりシートを完成させ、飛行機に搭乗した。予定時刻よりも数十分遅れて、私たちはオーストラリアを飛び立った。 ③JAL762便にて日本到着 飛行機の中では眠っている人が多かったのだが、私はC.Wにいた時、ある日の昼食でモモから聞いたニューオーリンズのハリケーンのニュースを見ていた。映像に出てくるのはほとんど黒人。ニューオーリンズの3分の2の人が黒人で、貧困層の人達らしい。インタビューに答える黒人たちが、逃げなかった理由をこう答える。「金がなかったから」。お金が全てじゃないと言うけれども、こういう時にまでお金がモノをいうのかと考えると虚しくなった。そして避難所であるドームの映像には、被災者と子供達のケアをしているカウンセラーが映されていた。このドームは殺人、レイプが起きる無法地帯と化している。そこにいる全員が危機的状況であるのに、なぜお互いを助けられないのだろうか。もっと、お互いを信頼して尊重して、ある時は妥協して…危機的状況だから人への気配りが薄れてしまうのだろうか。しかし、危機的状況だからこそ、日頃の他人への配慮というものが浮き彫りになったのではないかと思う。それと同時に、自然の偉大さを改めて痛感。どんなに文明が栄えていっても、自然の猛威に対し、人間は無力でちっぽけなものである。自然との共存。簡単に言えることではない。ガイア論のことを考えていたら、いつの間にか眠ってしまった。 途中、モモからこれまでの18日分のふりかえりシートを返され、自分のふりかえりを振り返った。私たちは19日前から成長したのだろうか。昨日のreflectionから察するに、各自が成長したと自負している。しかし、総合政策学部事務室・小池ゆりさんことゆりっくにも言われたように、それを持続させていくことが難しい。まさにsustainable livingである。常に自分がC.Wで学んだことにAWAREになってなければいけないのだ。16:40、私たちを乗せたJAL762便は、台風の影響で乱気流に揺られながらも無事帰国した。 ④各自帰路へ 成田で疲労困憊の私たちを出迎えてくれたのは、見送りもしてくれたゆりっくの満面の笑み(ゆりっくも笑うとNo eyes like Chihirooになることを発見!)。ゆりっくはお金の件、ケンジの件などなど行く前も、行っている間も、帰ってきてからも、本当にお世話になっている。みんなで感謝の気持ちを伝えた。ゆりっくから、この7月に総合政策学部事務室から他部署へ移動となった職員・なべさんがいたら、おっしゃっていたであろう「家に帰るまでがfield workです」というありがたい一言を戴き、それぞれ帰路についた。 今日の一言: It’s okay; you’ll come back. by Max *私が泣きながらMaxとhugしている時に、彼がかけてくれた言葉。実際に昨日、チヒロと来年また来ようと話していた。 (了) === 始まりの終わり by モモ 朝5時の出発も毎年恒例。眠さが別れの辛さを和らげてくれるかと思いきや、今年もまた学生たちは涙を流した。MaxやLloydだけではなく、お2人の奥様たちも起きてきてくださり、そこここで別れの抱擁。感謝、嬉しさ、悲しさ、言葉にならないストレートな気持ちと、それがしっかりと、かつ優しくゆったりと包み込まれていく様子。18日間という期間で醸成された双方向の信頼と尊敬と情。 オーストラリアは楽しかった、よかった、で終わらせないのがこのプログラム。これから始まる後期を通じてふりかえり学習が行われる。数回のドラフトと編集作業を経て完成する報告書作成、12月に開催予定の報告会、そして、これまで学んだことをもとに展開される「さらなるアクション」。それら全てを支えるのが、CWでの五感と心、頭を駆使した濃密な経験―それは新しい知識であり、他者との取っ組み合いであり、自分との対峙であり―。そしてそんな濃密な経験は正にMaxが言うところの「beautiful soil」、豊かな、素晴らしい土壌。そこからたくさんの花が咲き、美味しい実が実るといいなぁ。コンポスト投入、マルチング、水遣り・・・等の側面支援、していくからね。面倒見すぎ・肥料の遣り過ぎにならないよう、放置しすぎにならないよう、動物が来て出始めた芽を齧ってしまわないよう・・・みんなでがんばっていこう。(了)
2005年9月4日(日・最終日!)
![]() 報告者:アイ(田中愛・国際政策文化学科2年) 写真集はこちらから: http://chuo.ecologicalsolutions.com.au/images.php ①朝食 ②各グループごとにデザインプロジェクトの続き ③デザイン発表 ④昼食 ⑤部屋掃除 ⑥ふりかえり ⑦夕食 ⑧修了式 一限(9:00-11:00):Design Project Team Work デザイン発表に向けて4日間をかけてグループごとに行われていたデザインプロジェクトも最終日。この後に予定されていたプレゼンテーションに向けて、両班準備に忙しかった。前回の概要説明のプレゼンを踏まえて、決められた土地内のどこに、何を、どういう理由で配置するのか、ということを細かく決めた内容を模造紙にまとめる作業をした。この4日間は、クライアント役のMaxとLloydの要求になんとか答えようと、両班試行錯誤。パーマカルチャーの原則である“First, observe. Second, design”に従い、その土地における植生、日光、風通し、そして水などの条件をまず観察し、その後これまで学んできた、自然のシステムの持つ循環性を生かしたしくみをどのように用いるか、というデザインを練ってきた。両班これまで練ってきたアイディアをどのようにプレゼンをで見せるか、工夫を凝らしながら、これまでの議論を整理していった。その中で、これまで得てきたパーマカルチャーに関する知識、観察すべき点、また、班で立てたコンセプトといったものをどのようなバランスで採用するか、という物事の整理能力を要求されるものだった。また、いかにクライアント対して分かりやすいプレゼンをするのか、ということも要求されており、模造紙に書かれている図が実際にどのくらいの大きさなのか、ということを簡単に示す工夫や、目で見て分かりやすくするために色分けしたり、図を簡略化したり、さまざまな方向から描く、といった工夫も要求された。 プレゼンが今回のフィールドワークの締めくくりという位置づけだったので、両班悔いを残すまいと、必死だった。自然のシステム、クライアントの要求、土地条件、をいかにデザインの中に取り入れるのか、という意味で、「総合政策」という学問の方法論への模索といえたと思う。総合政策という学問のあり方を、いかに政策提言するか(それは、よく使われる国家レベルでの政策というマクロなレベルから、自分自身をどう動かすか、というミクロなレベルまで通じると考える。)、ととらえたときに、その環境に合わせて、いかに対象のニーズを満たすのか、ということと関わってくると考えるからだ。つまり、パーマカルチャーで言うobserve観察することを環境がどのようなものなのか認識する、ということであり、designするということが、どのようにマネージするか、ニーズを満たす方法を具現化するか、ということなのだ。その意味で、今回のグループでのプロジェクトは、CWやパーマカルチャーという範囲にとどまるものではなく、今後の私たちの行動や、ありかたに示唆を与えるものだった。 二限(11:00-12:30):デザインプレゼンテーション 直前まで粘って準備をしてきたlot60のデザインの発表。クライアント役のMaxとLloydoの要求にしたがって組み立てたデザインを発表した。私たちの朝食を毎朝要してくれていたRondaとLloydoの奥さんのHeikeもわざわざ足を運んでくださり、最後の授業となった。土地内に配置しなくてはいけなかったものは、 ・家 ・ガーデン ・養鶏場 ・ミツバチの巣の置き場所 である。 それぞれの班のデザインの特徴をまとめてみよう。Ticksは現在の地形、木の位置などをなるべくそのままに、それらを生かしたデザインというコンセプト。また、クライアントの2人の、年老いたあと、車椅子生活などになった際にも使い勝手のいいいえを、という要求を考慮していた。例えば、家の構造を1階、中2階、2階と分けて、家の中に階段を用いず、スロープを利用した移動をかのうにした。また、家の形を木の作る影の形に合わせて設計することで、今の木の位置を変えずに夏涼しく冬暖かい家のデザインを可能とした。また、完成予想図を描くなど、発表上の工夫も見られた。一方のPossum Payはクライアントの趣味やこどもの遊びなどを考慮したデザイン。釣りが趣味だというMaxには池を、日曜大工が趣味のLloydには道具の就農場所とガレージを、幼い3人の子供たちのためにはトランポリンを、デザインしていた。また、家により多くの窓を作るために、家の形を六画にするという自由な発想がユニークだった。また、外部構造と内部構造を同時に見せる仕組みを取り入れるなど、発表にも工夫があった。最後に、MaxとLloydから、授業としては最後のコメントをいただいた。全体として、Well done! よくやったね、という言葉をいただいた上で、スロープの角度やガレージの位置がもたらす作用に関して、クリティカルな視点から構造上の欠陥を中心に、指摘があった。 この発表は、デザインプロジェクトを締めくくるものとして行われた。全体を通して、この4日間、それぞれのグループごとに、すべてのデザインを任された。それは、単に計画上のデザインだけではなく、タイムマネージメントやピープルマネージメントも含まれていて、自分たちが、この最終日のプレゼンに向けて、どのようにグループを動かすかというマネージメントとして任されたものだった。今回のフィールドワークでは、あらかじめスケジュールを決められていたので、とても新鮮な体験だった。フィールドワークの前にグループワークをやっており、グループのマネージメントはみんなずっとやってきていたこととはいえ、仕事内容の全体量を把握しきれず、うまく進まない、という事態も起こっていた。必要な仕事内容・量が不明確なときでも、決められた期間内でタスクを終わらせる、という能力は、これからも求められることだろう。今後の課題になった。 四限(16:00-18:00):ふりかえり 今回のフィールドワークで、何を学んだか、という全体のまとめをした。ひとりひとことずつ言っていったので、それぞれ紹介したいと思う。 まめ ・環境問題で問題となる、人間が進み続けているステップ(例:石油消費量の増加と枯渇問題)にどうにかストッパーとなる方法論を探したい ・今回のプログラムで自分に与えられたタスクをどうにか全うしようとする中で、多くの人に支えられていることを知った。 ・経験からの声(MaxがGiveしつづけることが大切だという意味で言った“Gift must travel”、CWに近いマレニーという町でコミュニティー活性化の先駆者であるJill Jodanの“Trust each other”と言う言葉)に感銘を受けたこと ゆうこ ・自然の仕組み自体はSimpleだが、それを人間がシステムとして活用しようとして捉えなおすとき、複雑なものとなる。その複雑性を紐解いて、活用することが大切だ、ということ。 ・「活用」となると、行き過ぎたものになりかねない。バランス感覚が必要。 ・支えてくれている人たちへの感謝の気持ち あい ・オブザベーション(観察)の大切さ。また、観察、と言うことが何を言っていることなのか。デザインやマネージメントをするうえで、現状把握することの重要性。また、感じた感謝の気持ちを表したいときも、観察することは不可欠。 かおり ・事前のグループワークで商品のライフサイクルということを見てきたが、それとコミュニティーとの関連性。また、コミュニティーの中での人と人との信頼の重要性。 ・自分のCWでの変化を持続させたい。 ちひろ ・ツアーの日に訪れたリトルヤッパークリークで目の当たりにした、生物一つ一つが持つ、自然の循環性の中での存在目的に感銘を受けたこと。 ・どうすれば自然の素晴らしさを伝えていけるのか。例えば、国立公園の存在は、そこを訪れる人々に、自然の雄大さを訴えかけるが、その反面、人間が自然の中に入り込む影響によって、その雄大さが失われている。バランスがもとめられる。 えりな ・自分の一生の中に他の人や他の生物の一生もリンクしあっていて、まわりまわって生かされていることを、今回の共同生活や、リトルヤッパークリークで目の当たりにした生物たちによって気づかされた。 ・周りに依存していることに対して、あまり意識しない生活を送っていた。 ・自分では完璧にできないからこそ人と協力して生きる。その中で、他者への配慮が不可欠。 とも ・全てに理由や意味があると言うこと。例えば、土にどのような成分が足りていないと言うことは、底に生えている植生を見ればわかる。それらは、その土地に足りないものを補う働きを持つ。 ・鶏を絞めた経験により、今まで自分がその重大さを考えずに肉を食べていたことを思い知る。食べなくては生きていけない中で、殺していると言う痛みを意識することの必要性を感じた。 まさ ・鶏をしめる経験から、食というものを改めて考えさせられた。人間の食は動物たちの死の上に成り立っている。命の大切さを考えさせられた。 ・コミュニティーの中に自分から入っていこうとする努力をしていなかった。共同生活の中で、それがどれだけ大切なものなのか知った。 なつみ ・CWは完璧なコミュニティーではない、ということを、知った。その中で、コミュニティを結束させていく上で何が大切なのか、と言うことを考えることが課題。 最後のまとめと言うことで、涙混じりになってしまったりと、それぞれみな、感慨深かそうであった。単に感動の体験、と言うことで終わらせず、これをどう次につなげるのか、と言うことが求められる。今回のフィールドワークで得たもの、変化することを維持して、結果に終わらせない、プロセスにしていくことが重要なはずだ。 修了式&フェアウェル(20:00-22:00) 今回のプログラムの修了書と記念品を渡される。私たちからも、感謝の気持ちを表すべく、みんなで踊れるダンスを用意したり、歌を歌ったりした。歌は「仰げば尊し」。今回の私たちの成長を支えてくれた先生として、Max、Lloyd、Trudi、Robin、高橋先生、モモに捧げた。 今日の一言 Gift must travel. by Max (了) ===
2005年9月3日(土)
![]() 報告者:チヒ(加藤千尋・国際政策文化学科1年) 一日の流れ ①朝食 ②Community Market見学 ③Design Work ④昼食 ⑤Design Work ⑥Daily Routine Work ⑦夕食 ⑧Community Concert 8:30-10:00 Community Market CWのキッチンエリア近くへ、CW住民やMalenyの人たちが自分たちが作った物や古着などを持ち寄って売るマーケットのことで、ここには人が多く集まるため、そこを利用して各グループリサーチを進めた。 Joyful smilers ・各家庭のrecycleとreduceについて Dell quie ・なぜCrystal Watersを選んだか ・どこで買い物をするか ・Crystal Watersがよくなるためには何をすればいいか Beans ・なぜCrystal WatersのようなCommunityに住むことにしたのか たくさんの人にリサーチをすることが出来て生の声が聞けることが出来てよかった。 CW内では犬や猫は連れ込むことは禁止であるにも関わらず、連れてきている人がいた。おそらく外部の人であると思うが、そういった規制があるにもかかわらずそれを知らないで入ってくる人も悪いが、もう一つはCrystal Watersが開けているということに問題があると思う。不審な人物が入ってこないようにとか、規則を破った人が入ってこないようになどの体制はないのだろうかという疑問がうかんだので調べてみたい。 10:00-12:30, 14:00-15:30 Design Project Team Work Lot60に建物を建てると仮定した場合、どのような家を建てたらいいのかや、どこにどんな建物を建てたらいいのかということを細かく描き表したBase mapを作成中。このBase mapは明日各グループ、プレゼンテーションをする予定。 Possum Pie 昨日の段階でどこになにを配置したらいいのかということを決めたので、今日はその細かい部分を決めるためにいくつか担当を振り分けて活動を行った。植物・ガーデン係はどこにどんな種類の植物を、どのように植えるかということを考え、池係はどのくらいの大きさの池をどのように作るかを考え、家係は家の形や家の中のリビングやベッドルームの配置などを考えた。 Ticks 昨日に引き続き家の場所を正確に決めてその周りに何を配置するかを考えた。断面図の作成にも取り掛かった。 何もないところから全部自分たちでデザインを考えるという実践はとても魅力のあることで、私を含め全員が積極的に参加し意見を交換している。それは今までにやったことのない経験だからだと思う。やはりわからないこともあるが、今までのセッションのノートを読んだり質問したりして、順調に進んでいると思う。今学んでいることを自分の家に役立てることが出来るくらいに吸収したい。 Daily Routine Work 日本に帰ってからも自分たちの家でガーデンが出来るようにと、Maxがミニガーデンの作り方を教えてくれた。ミニガーデンというのは、発泡スチロールの小さな箱をリサイクルしたもので、その中にCompost(堆肥)と砂を50:50の割合で入れ、苗を植えるものである。苗がまだ小さいうちはたくさんの水をあげすぎないように注意する。以外に早く作ることが出来る。その後、10日前に植えた野菜を収穫する係りと牛に餌を上げる係りに分かれて活動し、またその後、髙橋英海先生(今日の午前中到着されました)のマンダリンの木を植え、また各自のマンダリンの木にネームタグを付けた。その後全員でマンダリンを摘んだ。 自分の家の庭でガーデンを作っていたりしたけれど、手入れをする時間がなくてやめてしまった。しかしこのミニガーデンなら手早く出来るので、日本に帰って実践してみようと思う。しかもリサイクルなので一石二鳥だと思った。Crystal Watersにきてから普段の暮らしの中でも、少し考えただけでエネルギーを減らす工夫が出来ることが分かったので日本に帰ってから自分の家で出来ることを模索して実践していこうと思った。 19:30-21:00 Community Concert ダウン症の男性と、シンガーの女性、演奏の男性のトリオバンドがCWでコンサートを行った。 Communityの集まりとして人と人との係わり合いというものが強く反映されているものであると思うが、今までに2回参加してみて、わりと参加している人たちは毎回同じ人だし、よくキッチンにいる人たちであると思う。250人というCommunityの中でもよく顔を出す人とそうでない人がいることは、Communityの中でも人との係わり合いというものがいかに難しいものであるかということをあらわしていると思う。せっかくの少人数のCommunityなのだから、難しいけれど全員が参加できるよう促すことが必要だと思う。 また、このときキッチンのゴミ箱の分別ができていなかった人がいた。いくらecoなことを実践しているCommunityであっても、人が多くいるところではその意識が低くなってしまうのかなと思った。人の意識を変えることは難しいけれども、それでも呼びかけていくことが必要だと思った。 ***補足(by モモ):今回のコンサートは、出演バンドが割と有名なこともあって、CW内の住民だけではなく、外部からも多く人が来ていた。バンドについても、参加者についても、自分がもつ前提で書いてしまったチヒロのリサーチ不足!それから、「全員参加を促す必要」についても、根拠をもう少し書き込んで欲しいなと思います。それからCWのマーケットについても「仕組み」の説明不足。いくつくらいの店が出ていて、出店料の有無、店主の属性、とか、先週のEumundiと同じくしっかり報告する必要あり。後ほど補足を。 今日の一言:It’s easy. by Max *ミニガーデンを作った際の言葉。 === 高橋先生到着 by モモ プログラムのフィナーレに合わせて学部助教授の高橋英海先生が到着。学生たちがふりかえりシートに「モモは英海先生がいらしてから安心して顔が変わった」と正しくobserveしているように、気持ち的にかなり楽になっている。同じ「教員」という立場で、または「同僚」として、学生の成長っぷりを分かち合ったり、課題について語れたりする仲間がいるというのは幸せなこと。 残り1日。明日はいよいよデザインワークのプレゼン。デザインすることを通して総合政策を考えられているかな。夜は修了式。毎年、涙、涙だ。今年は果たしてどうなるのだろうか。(了)
2005年9月2日(金)
![]() 報告者:ゆうこ(遠藤ゆう子・国際政策文化学科1年) 写真集はこちらから: http://chuo.ecologicalsolutions.com.au/images.php 1日の流れ: ①Breakfast ②Community Work ③Morning Tea ④Community Work ⑤Lunch ⑥Design Project Team Work ⑦Afternoon Tea ⑧Design Project Team Work ⑨Dinner ⑩Presentation:アボリジニの石窟画・先住民政策について ![]() 一限・二限(9:00-12:30):Community Work フィールドワークで2回目のコミュニティワーク。3班に分かれて、各班それぞれがクリスタルウォーターズの住民の方たちのお宅にお邪魔し、作業を通してコミュニティに貢献し、私たちがマックスとロイドの下で何を学んでいるのかを知っていただく良い機会となりました。 <あい、とも、まさ、ゆうこ班:クリストファーさん宅> クリスタルウォーターズに住み始めて3年目のクリストファーさんのガーデンはまだ現在建設途中のため、これから彼のロット(区画)がどのようにデザインされていくのか図案の説明をしてもらいました。その後広いガーデンの一角の雑草抜きを行いました。話し好きなクリストファーさんは私たちの質問に快く答えてくれ彼にとってのコミュニティの魅力や、コミュニティが抱える問題についてお話を伺うことができました。 <えりな、なつみ:マーブさん宅> 私たちが現在行っているデザインワークの舞台であるロット60の住人であるマーブさんのもとでは、裏庭にハーブを植えるために、まず植える予定の場所に生えている雑草を抜き、そこにコンポストを敷いて植物がよく育つように環境を整えてから、2株のレモングラスを植えました。マーブさんは仕事場が遠いため普段はシドニーで生活しており、いつもクリスタルウォーターズに住んでいる訳ではありません。よってそのような生活をしている彼ならではの客観的な視点から捉えた、クリスタルウォーターズのコミュニティとしてのあり方についてお話を伺うことができました。 <かおり、ちひ、まめ:カールさん、イザベラさん宅> まずトラックの荷台から芝生のシートを降ろし、それをリアカーに積んでガーデンまで運び、芝生を敷くのを手伝いました。その後別のガーデンの雑草を抜き、ダンボールと新聞でその部分を覆い、さらに上からわらを敷くという、マルチングの作業を行いました。各グループワークのリサーチトピック(コミュニティ、消費、リサイクル)を述べたところ、それぞれコミュニティ、消費、リサイクルについてお話をしていただきました。そしてそのお話しを通して各トピック、各要素はすべてつながっているということを学ぶことができました。 ![]() 写真:クリストファーさんのお宅には、家の中と外が混ざり合うようなステキな空間がある。班屋外のそのスペースにはソファやちゃぶ台などが置いてあり、そこでお話を伺った。 考えたこと 私は今回クリストファーさんのお宅(ウーファーのヒロさんとレイコさんも滞在している)にお邪魔しお手伝いをさせていただきました。クリストファーさんが見せてくれた図案はとても細かくどのゾーンに何の木をどのように植えるかなど詳しく記されており、現在デザインワークを行っている私たちにとってとても興味深く大変勉強になるものでした。完成したものではなく途中段階のものを見ることで、これからの成長への期待を共に感じることができ、この期待がさらなるやる気と工夫につながるのだと思いました。 三限・四限(14:00-18:00)Design Project Team Work 2班(TICKS、POSSUM PIE)に分かれてクライアントであるマックスとロイドからの依頼を受け(設定)ロット60をデザインするというプラグラムで、今回は前回作成したベースマップからさらに発展させて、コンセプトと各ゾーンやセクターにおける各要素間のつながりを紙面に起こし、プレゼンを行いました。そしてその後次回、最後のプレゼンにむけての準備を行いました。 <POSSUM PIE> ・褒められた点 池のアイディアが良い、各つながりをよく見ている、風をよく考えている ・指摘された点 池の断面図が必要、縮尺が記載されていない、木の配置に少し変更が必要、雨が降った際チキンの糞などが流れ出ないよう工夫が必要 ・今日行った活動 より細かい部分のデザインを行うために各要素のサイズの測定、土壌の観察、ブレスト、 を行いました。 <TICKS> ・褒められた点 フリースペースがある、水のタンクの位置 ・指摘された点 各要素のつながりをもう少し考えることが必要、現在の土地のあり方とデザインをどのようにつなげるか、エナジーエフィシエントについてもうすこし考えるべきである ・今日行った活動 細かいデザインを考えるため障害物をゾーンで捉えるのではなく、具体的にメジャーで測定、分析し、地図の捉えなおしをしました。 考えたこと 今まで学んできたことを生かしながら、さらなる工夫を生み出そうとする行為はとても楽しく、とても充実した時間に思えます。太陽がどのように動くか、風はどちらから吹くのか、それぞれの要素はどのようにつながるのか、ライフスタイルはどのように関わってくるのかなど、考えなければいけないことはたくさんあるのだけれど、事前にきちんとそれぞれを学んできたからこそ、今それを生かす機会を与えられ、楽しみを感じながら作業ができているのだと思います。 夜セッション(20:00-22:00):アボリジニの石窟画と先住民政策 講師:Lloyd、Merv オーストラリアの原住民であるアボリジニの人々について理解を深め、そこから世界中で行われていた原住民に対する同化、市民化政策のシンクロする面を学んだ。 まず、ロイドが以前ダイヤモンドの採掘を行っていたころに発見した、アボリジニ(オーストラリアの原住民)が描いた壁画のスライドを見ました。一番印象に残った壁画が、多くの小さな人か植物の姿の中に一つずつ姿の違う小さな人と大きな人が描かれていたもので、その壁画はまるでスタジオジブリ製作の映画「もののけ姫」の木霊とデイダラボッチのようでした。 次にマーブさんからアボリジニの人々についての説明と、アボリジニの人々の困難についてドキュメンタリーを見ました。4万年も前からアボリジニの人々は狩猟、採集により生活をしており、それはよく言われているほどきついものではなく、必要なときに必要な分だけとるので、楽しむ時間もたくさんあり、何よりそれはパーマカルチャーの考えに添ったものでした。そしてそのように自然に寄り添って暮らしていた彼らの生活は白人たちの登場により大きく変わることになりました。 代々親から子に伝えられてきた知識や技術を失い西洋の思想を教えられ、自助努力の力を失い西洋のまるで父親が子供のおむつを替えるような保護に甘んじて、酒とドラッグに溺れ、職を得ることもできず貧しく暮らすアボリジニの人々。 日本のアイヌ民族の人々について考えてみても、文字を使用しない彼らが同化政策によってまず失い、取り戻すことが困難なのが口頭で継承されていく伝統であったのだと思います。小学生の時にならったアイヌの楽器はとても精巧にできていて美しく、誇りに値するものでした。自分たちの文化をいきなり奪われ、まったく未知の価値観に縛られた時、人は誇りを失わずにはいられないのではないでしょうか。そしてこれが世界各地で行われた原住民の迫害や同化政策のための主な手法となっているのだと思います。 文化や伝統はなくなって盛んにうたわれるようになる。最近私はアイヌの人々の思想について興味を持ち憧れに似た感情を持っていましたが、彼らがたどった、そして今もその中にいるのかもしれない困難を無視して、彼らを語ることはとても不謹慎である。このようなことをロイドとマーブさんの発表を通して感じていました。 *<paternalistic> 上で述べた父親が子供のおむつを替えてやるような、父親的温情主義 === Choices by モモ 4月から「サステイナビリティ(持続可能性)」について学んでくる中で、読み物の中からも、学生自身の認識からも、日ごろの自らの行動を「意識」して、その意識の結果、様々な可能性がある中で、一定の「行動」を起こすことの大切さが明らかになっていた。例えば、単に「消費」するのではなく、「買う」という行動が、その品物の背景(生産方式、労働環境、他)に「一票を投じ」ているのである、こと。言い換えれば、漫然と「行為」を生み出すのではなく、意識と選択に基づいた「行動」を積み上げることが、日常生活の中のサステイナビリティにつながっていく、ということだ。そのためには、自らの価値観を意識化し、その意識をもって行動を選択することが必要。それをする時に、究極的に向かい合っているのは、自らがどう在るか、どう生きるか、という問いなのではないか。もちろん、それしていくにあたって、他者の視線(評価)は助けとなるであろうし、自らの在り方・生き方は、それをささえる他者や社会との相互関連性の中で吟味されていくのも自然だ。 ケンジの件。4月から幾度となく、「オレは変わりたい」と言っていたケンジ。でも、対話を通して少しずつ明らかになったのが、ケンジは「モモが」「グループが」「周りが」という尺度に寄りかかりすぎていたこと。自らが自らに課すこと、そして課すことによって生まれる自らの言葉への責任、ではなく、周りが彼をどう見るか、が、彼の指標となってしまっていた。以下、ケンジが帰国後送ってきた文章から、本人の同意を得て、アップします: 「自分はコースにコミットしないだけでなく、マイナスの存在でした。先日、自分でやると誓ったり、中途帰国も自分の意思のため、まだチャンスはあった。それでも、ここで帰国してしまうのは、なんて自分は馬鹿で、愚かで、小さな存在であるのかと思います。勝手に帰ると行ったくせに、自分ひとりでは何一つできない。自分が惨めな存在に思いました。帰国するに当たり、自分では想像できないほどの多くの人に迷惑をかけ、多くのコストが支払われた。迷惑をかけ、コストを支払って、それで終わりにするのではなく、今回の出来事から自分の成長につなげたい。今回のことで、自分が直さなくてはならないところがたくさんあることが分かったが、その中でも最も直さなくてはならないところは、自意識過剰な点・人に甘える点・全力で取り組まない点・コミュニケーションを取ろうとしない点である。 自意識過剰 自分がどう思うとか、自分がしたいとかでなく、他人がどう思うとか、他人がこう見るとかを気にしている。自分が無く、すごくスカスカな存在なのだ。一生懸命に取り組まなくてはなくてはならないのに、そんな姿を見せるのが恥ずかしいとか、そんな風にくだらなく思って次の行動に移さなかった。 人に甘える点 自分が何もしなくても他の人が何とかしてくれるだろう、とどこか思っている。自分から進んでやらなくてはいけないのに、誰かが声をかけてくれるのを待っていたりした。 全力で取り組まない点 なぜ全力で取り組まないのだろう。自分でも明確な理由が分からない。しかし、SAの時も、大漁祭の時も、そして今回も中途半端で煮え切らない態度で取り組んでいた。これでは、自分に対して悪影響出るだけでなく、周りの人達にも悪影響を及ぼしてしまった。 コミュニケーションを取らない点 前々から分かっていて、直さなくてはならないと自分でも自覚しているのだが今回もできなかった。多分、本当は仲良くしたいはずなのに、自分から働きかけたりするのが恐くてできていないのだと思う。仲良くしたいはずなのに、逆に距離を置くことによって、さらに話しにくくなっていくのだ。今回も、みんなが楽しそうに食事をしたり談笑しているのに、一人その輪に入らず外から見ていただけだった。05オースはコミュニティである、仲良くやっていかなくてはならないのに、できていなかったばかりか、自分がこんな態度をとっていたために、全体の雰囲気を壊してしまっていた。 具体的な解決方法なんて分からないが、意識しなくては何も変らないと思う。今回犯してしまったことの、ことの大きさを常に胸の中に抱き続け、これからは、このことを思い返して意識して直していきます。」 ケンジ、これだけわかっているのなら、「具体的な解決方法」もわかるよね?意識するだけ、ではなく、こうやって書き上げたことひとつひとつについて、具体的に違う「行動」をしていくこと。いきなり0-100であなたが変わるとは思わない。人間、そんな風に変われるとは思わない。でも少しずつ、継続して意識と行動をつなげていけば、100に近づいていくことができると思う。 今回のケンジの件を通じて、自分自身が言うこと・やること、について、真摯に向き合い精進することを再び強く思い起こさせてもらった。それは何も大げさでドラマチックなことではない。でも意識しないとぬるま湯の中でなおざりにしてしまうこと。 みんなにとっても、ケンジにとっても、私にとっても、痛いけれど、重要なレッスンだった。美化するのではなく、事実としてきちんと観つめ、そこから学べるか。これからが大切。 「モモは怖い」・・・よく聞く言葉。でもね、「怖いから」と言って何かやっていても、意味がないと思う。怒るのには理由があって、その理由をきちんと考えて欲しい。その一方で、私に課せられているのは、「怖い」がドライブにならないようなかかわり方かね。でもね、同意の上に約束したことを繰り返し裏切られるときに、怒り、涙が出てきてしまうのです。そして、約束したことをきちんと果たして、成長し花開くみんなを見るとき、モノやお金や権力や・・・等、人が惹きつけられてやまないことがふっとんでしまう程の、ヨロコビを感じてる。生きてて、この仕事をしていてよかった、と思い、みんなに逢えたことを感謝するのです。(了)
2005年9月1日(木)
![]() 報告者:マメ(野村真理子・国際政策文化学科1年) 写真集はこちらから: http://chuo.ecologicalsolutions.com.au/images.php 一日の流れ ①朝食 ②Design Project: “Present of BASE MAP & Question to client” ③Design Project: “Concept Plan”(前半) ④昼食 ⑤Design Project: “Construct Concept Plan”(後半) ⑥鶏しめ&解体 ⑦夕食 一限(9:00-10:30):Design Project 内容: 昨日作成したBASE MAP(下書き)を元に、それぞれの班がクライアント(Lloydは昼まで外出していたため、この時はMaxのみ)の前で発表し、Maxが補足する形をとった。 BASE MAPというのは、デザインワークをする上で、一番基礎となる下書きを意味する。今回は、精密にではなく、与えられた敷地の中で、どのあたりに木があるか、小屋などの障害物があるか、を大まかに各班が説明した。昨日決めた各班の担当は、TICKS: 観察系、POSSUM PIE: 計測系であったので、TICKSは、小屋、木が敷地内のどのへんに位置するか、川までの距離はどれくらいか、を説明した。POSSUM PIEは敷地のslope(傾斜)がどれくらいか、を説明した。はじめなので詳しい説明ではなかったので、特に問題なく説明は終えた。 一通り説明を終えた後、Maxから次の作業にうつるための以下のような指示があった。 風向きに注意して家の向きを決める。 プライバシーの問題から、隣の家とは距離をあけるか、隣の家との間に木を植えるなど、なんらかの対策が必要である。 水道、電気がどこから来ているのか、また、どこから来る予定なのか、をきちんと調べる。 チェックリストを一つ一つ確認することを忘れないようにする。 考えたこと: どちらの班もまだ始めたばかりだけれど、プレゼンを今まで回数を重ねてやってきたからか、特に緊張することもなく、かといって緩むこともなく、落ち着いてそれぞれが調べてきたことを話せたように思う。ここに少し自分達の成長を感じた。 二限(11:00-12:30)Design Project “Construct Concept Plan”(前半) 内容: モーニングティーを自由にとったあと、一限でMaxにもらったアドバイスを頭に入れつつ、各班とも自分たちのペースで動きだした。ここでは、自分たちが必要だと思うものを簡単にBASE MAPを元に、配置していくのだが、その際、なぜそれがその場所に来るのか(家をなぜそこに配置したのか→陽あたりが良好であると判断したから)を説明できるようにする。この説明は明日の14:00~のプレゼンで発表できるようにしなければならない。 考えたこと: 実際に家をたてるうえで、「なぜ」そこにそれを配置するのか、というのは当然考えなければならないことなのだけれども、それは建築や理数系の人たちだけが考える、という類のものではなく、私たち一人ひとりがいつも考えている必要があるのではないかと思う。それに疑問を持たないで私たちは日々を過ごしている。クリスタルウォーターズに来て私はそれをひしひしと感じている。 ![]() 写真:MaxとLloydに気持ちを伝える。 三限(14:00-15:30):Design Project “Construct Concept Plan”(後半) この時間が始まる前に、朝6時にクリスタルウォーターズを去ったケンジについて、私たち05オースの思っていたことをMaxとLloydに伝えるため、私たちは二人のオフィスに向かい、10分間、話をさせてもらう時間をいただいた。そのなかで私たちは、前期が4月に始まってから約5ヶ月間、いろんなことがあり、それをみんな自身が変わり、そして乗り越えてきたことを伝えた。そもそも、このプログラムをとるにあたって、積極的なコミットメントは必須だったのだが、その中で変わらないけんじに変わってもらいたくて、私たちは彼を仲間として叱咤激励しながら自分たち自身もがんばってきた。しかし、クリスタルウォーターズに来てもいまいちやる気が見られないけんじに、私たちもどうすればよいかわからなくなり、このままクリスタルウォーターズに残るのか、それとも帰るのか、という選択を彼に託した。そこで、彼は帰る、という決断を下した。私たちも悩んでいたし、彼を仲間だと思っている以上、変わってもらいたかった、しかしそれはかなわなかった。でも日本に帰ってからも彼が変わることを私たちは祈っている、ということを二人に伝えた。そこで彼らはすべてを理解していた、ということを私たちに言ってくれた。そして残りの期間、私たちがベストを尽くして学ぶことを期待している、という励ましをくれた。 その後、私たちは敷地に戻り、design workを再開。 両班の動き: どちらの班の班員も、どこに何を位置づければよいか試行錯誤しながら徘徊していた。初めに位置づけなければならないのはやはり家であろう、とどちらの班も考えていたけれど、16:00ぎりぎりまで、どちらの班も家の位置を決定することには四苦八苦していた。私たちが与えられたのは平面的な土地ではなく、木の多い斜面の土地だったため、日当たりが良くても木が風通しをさえぎってしまったり、風通しのいいところは見通しが悪かったりと、良い条件もあれば悪い条件もあるため、なかなか家の位置が決まらなかった。今日最終的に決めた両班の家の位置は見事に離れていた。あくまで二つの班の競争なので、みんな、面白くなりそうな予感がしているようだった。 ![]() 写真:Maxが鶏を絶命させる。 四限(16:00-17:30)鶏しめ&解体 内容: 私たちが普段目にしている鶏肉がどのように私たちのところへやってくるのか、という過程の根本を体験するため、実際に一羽の鶏を使ってMaxとLloydが主に実践して見せてくれ、私たちも実際にしめたあとの鶏の解体の一部分に参加した。 ![]() 写真:鶏の毛を抜く。 まず、Maxが金網のかごに入った鶏の両足をつかみ、木の切り株の上に首をのせ、平らな包丁のようなもので鶏の首を切断し、絶命させた。その後に熱いお湯で洗ったあと、木の枝に鶏の足をくくりつけ、それまでは見ていた私たちは鶏の羽をもぐことに参加した。その後Maxが鶏の肛門あたりのやわらかい部分を包丁で短く切って穴のようなものをつくり、そこから手をつっこんで鶏の内臓を取り出していた。私たちは途中に出てきた砂肝を触ったり、空になったあとの鶏の体内に手をつっこみ、肋骨を確認した。 ![]() 写真:解体し、内蔵を確認。 考えたこと: 私たちはクリスタルウォーターズに出発する前に芝浦にある屠場に訪れ、牛や豚の解体を見ていたので、解体の順序などは心得ていた。しかし、それらは実際に見たのではなく、ビデオの画面を通してであったため、実際に鶏の解体を目にすると、ほとんどみんな顔には出していなかったが、わずかながらこわばった面持ちをしていたように思う。私自身も屠場に行っていたこともあり、思ったより心の準備ができていたけれど、さっきまで黒かったはずの鶏の目が首を切断されたときには真っ白になっていたのを見たときはぎょっとしてしまった。視覚だけで感じることと、五感で感じることはまったく別物であった。鶏の体内に手をつっこんだときに温もりを感じたり、砂肝にはほんとに砂が入っていたり。もちろん、鶏を殺しているからこそ私たちは生きることができているけれども、私たちの間でもそれぞれショックの大小は少なからずあったように思う。鶏のしめと解体を間近に見ることで、私たちの食卓に鶏が現れるまでの最初の段階を体感することができた、とまとめるには難しい体験であったように思う。それをくんでか、本来はreflectionの時間であるはずの時間をモモは私たちの頭を整理させるために特にタスクのない時間として設定してくれた。みんなそれぞれ、物思いにふけったりするのかな、と思いきや、エコセンターに集まって話をする、いつもとあまり変わらない、みんなの姿がそこにあった。 今日の一言: I want you to do your best the rest of this program. Let’ move on. *MaxとLloydとの話し合いで私たちが言葉を伝えたあとにLloydがくれた言葉。一字一句あっているかわからないし、おそらくこの文は、文脈の中で生きるのだと思うけれど、一瞬一瞬を大切にしようと思わせてくれた言葉だった。(了) === ケンジ帰国・鶏解体 by モモ ケンジが帰った。5時起きで空港まで送る。「滅入ること」というのはこれ。彼も滅入っていただろうが、他学生たちも、MaxもLloydも、他クルーも、そして私も滅入った。皆滅入った。もう少し整理してから書くことにしよう。 鶏の解体。黒毛が美しい雄鶏が籠から出され、首を落とされるまで3分もかからなかった。自主参加だったが全員が何らかの形でその後の解体作業に加わった。 命のはかなさと、不思議。植物だろうが動物だろうが他のものの命によって、自らの生命を支える我々。何だか涙が止まらなくなってしまったトモと、Maxの牛たちに干草を運びながら色々話す。私も実は涙が出そうだった。うまく説明できないが、ひどく心を揺さぶられてしまう経験だった。(了)
2005年8月31日(水)
![]() 報告者:えりな(横井絵里奈・政策科学科2年) 写真集はこちらから:http://chuo.ecologicalsolutions.com.au/images.php 一日の流れ: ①9:00-10:30 : Introduction to Design Project ②10:30-11:00 : Morning Tea ③11:00-12:30 : Design pPoject Team Work ④12:30-13:30 : Lunch ⑤14:00-15:00 : Peter Van Der Duysさんのお宅訪問 ⑥15:00-16:00 : Design Project Team Work ⑦16:00-17:00 : Daily Routine Work ⑧17:20-18:00 :ミーティング ⑨18:00-19:00 : Dinner ⑩Design project Team Work & 夜ミーティング 一限(9:00-10:30):Introduction to Design Project・・・デザインプロジェクト始動! 今日からデザインプロジェクトが始動した。それは、私たちメンバー9人が2つのチームに分かれて、クライアントの要望に沿った家の設計図を作り、どちらのチームの設計図が気に入るのかを競わせる、というもの。要望の詳細は下記の通り。 デザインタイトル: 「houseとfood systemとエネルギーに効率的なLot 60に建てる家」 ロケーション: Crystal WatersのLot 60 クライアント: Max Lindegger(Max)& David Williams(Lloyd) 全体の説明: ・Max(男・離婚歴あり)、m.(女・6歳)、Lucy(女・7歳)、Jack(男・8歳)、Lloyd(男・未婚)の5人が住むための家で、気候の状態に適したもの、建築に使う木材はそこにふさわしいものを選び、エネルギーや水が効率よく取り入れるかをデザインする。 ・食料を得るのは野菜農園、果樹園、養殖などからも含んでいる。 具体的な要求: ・エネルギー、水、栄養物の保護とリサイクルについての因果関係をきちんと考えなくてはならない。 ・建てる際には木をできるだけ多く使うこと、建物はリサイクル可能か移動可能なもの。土地の傾斜、日光の差し具合、水はけ、プライバシーなどを考慮にいれること。 目標: 1.プロジェクトチームの中で仕事を成功させるために個人の能力を表に出すこと 2.自分のチームのメンバーのために成功しようとがんばること 3.パーマカルチャーデザインの原理とプロセスの理解の促進 4.これらの原理を実際のデザインプロジェクトに用いること ①チーム名:ticks まめ、かおり、あい、とも ②チーム名:possum pie えりな、おなつ、ちひ、ゆうこ、まさ プロジェクトで作られたデザインプランは9月4日に詳しくプレゼンを行う予定。 考えたこと 質問タイムのときのみんなの目の輝きに驚いた。質問は滞ることを知らず、次から次へと出てきていた。やはり、クライアントの望みを叶えてあげたいという気持ちがこんなに強くなったのは、この数日間のCWでの共同生活を通じての他者への思いやりや配慮について少しずつ意識できるようになってきているからではないかと思う。相手(クライアント)のためにどれだけ相手の気持ちになって居心地の良い生活空間を作れるのかを常に意識しながら、相手のニーズと環境をうまく合わせた素敵な家を作りたい。 二限・三限(11:00-12:30、15:00-16:00):Design project Team Work & Base Map作り みんなで実際にLot 60に行って、Lot 60はどういうところなのか、区画の周囲には何があるのか、などを見学した。そしてMaxからどうやって傾斜を測量すればいいのかなどを説明してもらったあと、測量チームと観察チームに分かれて仕事を進めた。測量チームは、道具を使って敷地の傾斜を測った。初めての傾斜の測量に最初は時間がかかっていたが、コツがつかめてからは目分量でほとんど正確に測れるようになるまでに成長した。観察チームは、敷地内にある木の位置と小屋の位置の確認と、敷地の端から池までの距離を測った。木の周りに茂みがあったりして、木と木の距離を正確に測るのに苦労していたが、楽しそうに作業していた。アイがジャンピングアントに噛まれて猛烈に痛そうにしていたのがかわいそうだった。 考えたこと 生まれてはじめて測量をしたので最初は要領が悪く時間がかかってしまったけれど、実際に体を動かして学ぶことはとても新鮮で楽しかったし、仕事がひと段落したときに飲んだ水はいつもよりもすごくおいしく感じた。やはり、机上の文献から得られる情報をただinputするのではなくて、今回のデザインプロジェクトのように、文献等で得た机上の知識+自分たちの頭で使うことで、1+1が3になって、机上での学びもはじめて自分のものとして吸収できることができるのだと思う。 特別企画(14:00-15:00):Peter Van Der Duysさんのお宅訪問 昨日お世話になったCrystal WatersのMediatorのPeterさんにお宅を拝見させていただいた。Peterさんの家はCWにあるほかの家々と比べてシンプルで小さく低予算で(250万円で建てたそうだ。)、余計な装飾・塗装などはほとんどない。また、自分のプライバシーを守りたいために道路の一番奥に建てて、ベランダにあるトイレがガラス張りで外から丸見えだったりと、Peterさんの人間味あふれる素敵なお宅だった。Peterさんの一番のお気に入りの幅3mもある広いベランダには、いつでも星が見られるように蚊帳と布団が置いてあり、寒くてもいつもそこで寝起きしているというお話が面白かった。Peterさんの家を支える支柱を金属を柱の下につけて地面から浮かせてシロアリにかじられないようにしたり、シロアリが柱から上に登ってこられないようにねずみ返しのようなものが付けたりなど、さまざまな工夫がなされていたのも面白かった。 考えたこと CWのさまざまな人のお宅を拝見してきて思ったのは、家はその人自身をよくあらわしているということだ。Peterさんの場合、シンプルでいつでも自然を感じられるような生き方を追求しているように思う。実際、家の装飾にはほとんど手を加えないし、塗装もしない。それが、彼の周囲に建っている家々の華やかさと対照的で興味深かった。また、ベランダや敷地内に入ってきた動物たちの写真(中にはワラビー同士が殴り合っている写真や、傷ついたオウムを治して自然に無事帰してあげるまでの写真などがあった)を見せてくれながら思い出話を語ってくれていたときの彼の楽しそうな笑顔は忘れられない。 四限(16:00-17:00):Daily Routine Work マンダリン摘み、牛の餌やり、マッシュルームの収穫、マンダリンの植樹に各自分かれて作業を行った。 考えたこと: マンダリン摘みのときにみんなでmanure合戦をしていて、Maxまでもがmanureをスコップいっぱいにして追いかけてくるのがすごく少年のようで面白かった。私たちはたった19日間しかCWに滞在できなくて、滞在できる時間もあとわずかになってしまったけれど、Maxたちは私たちのことをいつまでも覚えていてくれるだろうか。牛のmanureを見るたびに05オースのことをちょっとでも思い出してくれたらいいな。 今日の一言: Do you have fun with the professors at Chuo like this? by Max *manure合戦をした後で。 === ひどく気が滅入ること by モモ どこから書けばいいのかもわからず、どのように整理できるかもわからず。ひどく気が滅入ることが起きた。明日以降、少しずつでもいいから、きちんと書けるようにしたい。(了)
2005年8月30日(火)
![]() 報告: マサ(吉岡真弘・国際政策文化学科1年) 1日の流れ: ①7:30-8:30 Breakfast ②9:00-10:45 Session 1: Conflict Resolution ③10:45-11:15 Morning Tea ④11:15-12:30 Session 2: Project Management -Working in Teams ⑤12:30-13:30 Lunch ⑥14:00-15:30 Session 3: Co-operatives and LETS ⑦15:30-16:00 Afternoon Tea ⑧16:00-17:30 Reflection ⑨18:00-19:30 Dinner ⑩20:00-22:30 Night walk 一限(9:00-10:45): Conflict Resolution 講師: Peter Van Der Duys 様々な紛争の仲介者(以下Mediator)としての仕事ををするPeter Van Der Duysさんにお話をしていただきました。Mediatorとは、人々が生きていく中で必ず起こるConflictの仲介人として、その問題の解決を目指す人のことを言います。この講義では、Conflictが何であるか、どうして起きるかということにとどまらず、それをどのように解決するのか、また、お互いがwillingnessであることが大事だというお話をしていただきました。また、ただ講義をするのではなく私たち学生とともにいっしょに考え、具体例を出しながら説明をしてくださったので、とてもわかりやすかったです。 授業を通じて思ったこと 人間はそれぞれ、価値観という誰にも譲れないものを持っているのですが、それが他人と食い違ったときにConflictは起きるのだと学びました。しかし、Conflictは常に起こるものであり、Normalなものであるため、解決の仕方によってGood conflictとBad conflictというものに分けられるのを知りました。また、自然界にもConflictは存在すると聞き、とても印象に残っています。動物にも、縄張り争いやえさの争いによってConflictが起こるのだと思い、動物の場合は弱肉強食という勝ち負けの世界だから、Bad conflictに必ず属してしまうのだと思い、知恵をもつ人間とは違うのだと思いました。そんな知恵のある人間が起こす戦争というものは、本当に醜いものであり、してはいけない手段ではないかと思いました。 二限(11:15-12:30): Project Management -Working in teams 講師: Lloyd 明日(31日)から始まるDesign Project(CW内の実存の区画を用いてこれまでに学んだことを反映した設計をするプロジェクト)に向けての講義でした。二つのグループに分かれて、各メンバーが持つVisionをSystemを通してDesignし、Buildするということをやっていきます。限られた期間の中で、自分たちのVisionを表すにはThe Design PhasesやThe Building Phasesが必要であり、The Design Phasesでは一つ一つを考える段階でWhy, What, How, Which, When, Where, Whoの七つを考えなければならないということをお話していただきました。The Building Phasesでは、具体的な分析を通して、資源や所有者などを決め、実際にDesignしたものを実行に移すために必要なものを決定していくということでした。また、Designを考える際に、5P rulesというものがあり、Proper, Preparation, Prevent, Pathetic, Performanceを考えなくてはならず、お客様のNeedsを考えたDesign projectにしなくてはならないとおっしゃっていました。 授業を通じて思ったこと 今までにこのようなDesign workをやったことがないので、一からDesignを始められることが本当に楽しみです。しかし、Designをするにあたっていろいろなルールがあり、それらに従いながらやらなければならないので、大変な仕事になりそうです。この講義の中で最も印象的だったことは、”You can have it fast, you can have it good. You can have it cheap-pick any two.”というLloydoの言葉でした。この言葉は、これから始まるDesign workのConceptを表現していると思ったからです。そして、このDesign workを通して、Ecovillege/Parmaculture design skillsが身に付けば、やったかいがあったといえるものとなると思うので、がんばりたいと思います。 三限(14:00-15:30): Co-operatives and LETS 講師: Jill Jordan, CEO of Biolytics まず、Jill Jordanさんのここまでの経歴を少し紹介したあとに、コミュニティとして成功したお話を聞かせてくれました。Jillさんは1970年にマレニーに来たのですが、誰もHealth foodに関心がない状況で、Slow foodやOrganic foodを始めました。しかし、そのうちに住民の意識が変化し、Jillさんの運動が実を結ぶことになりました。ここで、最も重要なことは、結果よりもそこに至るまでのプロセスだと思います。まず現状調査をし、住民が何を求めているのか、そしてその住民をどのように巻き込んでいくのかということを何度も何度も繰り返し考えてきた結果、住民を集められたということをおっしゃっていました。その後のコミュニティの運営に関しても、財政、社会、環境というトリプルボトムラインが一つになっていかなければ続けられず、また住民がどのようなVisionを持ち、どう感じているのかを把握することがコミュニティが成功する要素だとおっしゃっていました。 授業を通じて思ったこと Jill Jordanさんの心の大きさに感動して、言葉が出てこないほどになりました。0からスタートさせたコミュニティを成功させた裏側には、計り知れない苦悩の日々が続いていたと思うのですが、それを乗り越えてきたことが今のJill Jordanさんを輝かせているのだと思いました。私自身、苦労から逃れたいと思っていたときがありましたが、それはそのときの自分の欲望を満たすためにはいいかもしれないけれど、将来にはつながらないもので、そのときの苦労を乗り越えることが新しい自分の発見になるのだと改めて思いました。本当にJill Jordanさんに会えてよかったと思います。 16:00-17:30 Reflection ファシリテータ: Momo 最初は、今日のJill Jordanさんのお話のふりかえりをしました。みんな、Jill Jordanさん自身に感激し、今までの自分自身を見つめ直していたようです。その後、CWに来てからのふりかえりをしました。ちゃんとやる人がいる中で、やらない人が問題となり議論になりました。一人一人違う人間であり、自分を表現することがうまい人とそうじゃない人がいる中で、そうじゃない人がどのように変わっていけるかがBurning issueでした。結論というものは出なかったのですが、個人がどのように意識を変え、どう行動に移し、変わっていくかを期待していたいと思います。 20:00-22:30 Night Walk 引率者: Max, Lloydo, Momo雲が少しある夜空でしたが、相変わらず星がきれいに輝いていました。その夜空の下、20分ぐ らい歩いた森の中で火をおこし、みんなで囲んで約30分ほど物思いにふけっていました。その後、Maxの家にお邪魔させてもらい、Relaxした時間を過ごさせていただきました。私自身、ゆっくりとして時間を過ごすことが好きなので、大変気持ちのよいNight walkでした。 (了) === Feeding My Soul by モモ 毎年Jillのセッションが楽しみで、1年ぶりに会った彼女は、またしても私を励まし、包み、奮い立たせてくれた。学生たちも然り。今でこそ自分の半生を淡々と、そして惜しみない「人・他者」への愛情を込めながら話す彼女だが、その彼女となるまでに、どれだけのことがあったのだろうか。 ヒッピーだ、とか、そんなことうまくいかない、とか、そんなことするべきでない、とか、前例がない、とか、生意気だ、とか言われながら、それでも彼女は自らの意思を貫きながら、人々とつながり、人々を巻き込み、権限委譲しながら、マレニーを今日のマレニーに育て上げた黒子の1人。学生とやりとりする彼女は神々しいほどで、毎年、彼女の話を聞いて泣く学生がいる。今回はお父様が発作で倒れられた翌日ということにもかかわらず、講義をしに来ていただいた。「Chuo」が3年目であること、そしてそれ以上に、「同志」としてこの地域に共に変革をもたらしてきたMaxのリクエストであるのがその理由だろう。Maxに改めて感謝。そして、往々にして渇きがちになってしまう私の心を初心に立ち返らせ、潤してくれるJillという存在に感謝。(了)
2005年8月29日(月)
![]() 報告:トモ(安達智子・国際政策文化学科1年) 写真集はこちらから: http://chuo.ecologicalsolutions.com.au/images.php 一日の流れ ①9:10 Crystal Waters出発 ②9:45-10:30 訪問:Maple Street Food Cooperative& Credit Union ③10:40-11:25 訪問:Maleny IGA Supermarket ④11:40-12:25 訪問:Maleny LETs ⑤12:35-13:00 昼食 ⑥13:00-13:15 Maple Street 内散策 ⑦13:30 訪問:湿地帯を利用した浄水システム ⑧14:20-16:00 Session 3:Village Design--Human Scale Design ⑨16:00-17:30 果樹(マンダリン)の植え付け 訪問:Street Food Cooperative& Credit Union(9:20-10:30) 世界で2番目という規模の様々な協同組合組織をもつ近郊のマレニーという町で、何がその成功を可能にしているのか、地域住民とどのような関係を築いているのかといった仕組みを理解するために、Food Coop(食料協同組合。以下「コープ」)の現マネージャーであり、クレジットユニオン(銀行)の会長でもあるアラン・ハーリントン氏にお話を聞いた。 このコープは、1980年代にカナダから移住してきた住民が有機野菜を売るコープをこの土地で始めようと呼びかけたのがきっかけで、設立当時は6、7人であったが、現在は700名の会員を有するところまで成長を続けている。コープの特徴としては協同組合と日本語に略されるとおり、非営利団体であり、利益の再分配を目的としていない。また皆平等という精神により給料に差はなく、雇用に関しては管理組合の理事会のメンバー全員が議論して決めるのだが、規模が拡大するともはや実践的ではなくなるとハーリントン氏は言っていた。 コープでは遺伝子組み換え食品、放射を浴びた食品は一切なく、オーガニックだと認定されたものしか取り扱っていないが、地元の生産に重きを置くため、政府の指定する認証を獲得できない小農家にも有効に働くような仕組みがある。全豪で似た形をもつ協同組合法に記されている通り、コープ会員は買うか供給するかで常に「アクティブ(幽霊会員ではないこと)」でなくてはならないが、700人の会員全てがアクティブである。初年度会費は25オーストラリアドル(AUD・2000円弱)で、次年度からは11AUDとなり、会員となることでその店の商品を一律5%割りで購入できる。最近は健康食品への関心の高まりや、地域周辺の人口増加に伴い、売り上げが年間8700万円にもなったが、これらの根底には道理に反することはしないというコープの信頼性があるとも言っていた。定期刊行物の発行などで読者の啓蒙や政府へのアドボカシー活動をおこなっている。 クレジットユニオンとは相互扶助の金融機関であり、10AUDを毎年払うことによって会員となり、投票権が得られるが、何口持っていても一票に変わりはなく、お金に意見が左右されない構造となっている。定例会議があるときは会長であるハーリントン氏はそれまでに60-70時間の準備をして朝9時から夕方4時までという長い会議に臨むという。金融機関であるゆえ、これら会議では様々なチェックうに時間を取り、説明責任を果たすことが大切であることを強調していた。クレジットユニオンの特徴としては誰でも借りることができ、また社会福祉という点で機能しているところである。シングルマザーにも貸し、またソーラー電気を使うこと、リサイクルをすることといった規則に従うことで利子率を下げるというような仕組みである。利益はコミュニティ助成金として学校のコンピューター整備に出資するなど、ヒッピーバンクと呼ばれていたものがいまや社会的意義をもった存在に変容したといわれている。 「スーパーマーケット反対運動」 ここマレニーではWool Worthsというスーパー進出に伴い、ローカルなコミュニティを支えないとしてマレニー全体でスーパー進出反対運動が起こっている。ある調査によると住民のうち79%が反対しているという結果になったそうだ。進出したときの被害予想は高い。一人そのスーパーで雇用されるごとに1.7人が職を失い、肉屋と電気屋がつぶれるだろうと予想されている。 コープにしてもクレジットユニオンにしても常に地元地域活性化について考えているところが地域住民に支持される理由だと考えられる。コープのマネジャーはどれだけコープが信頼を得ているかというところにほこりをもっていた。また、コープの給料が均一なことに対する不満はないのかという質問に対してこたえたマネジャーは彼自身がリタイアとして利益目的でなく事業を拡大できたらと考える奉仕の気持ちと彼のお金が十分あるという状況が重なってできたというところに仕組みの動く、また歯車がとまらない仕組みになっているのだと考えた。 Maleny IGA Supermarket:地域と共存するスーパーマーケット このスーパーのストアーマネジャーであるレイゲン・ジェンソンさんにスーパーとしての環境への取り組みやWool Worths進出についてのお話を伺った。店としてはグリーンバックの使用の推進、オーストラリア産の商品(輸送にかかる環境負荷を削減)、グラム数単価での売買、などをしている。またレジでもフロアでも消費者にたずねられた物はすべて報告しなくてはいけないしくみとなっており、それは地域住民のニーズを把握することにつながっていると思われる。スーパーという特質を持っているためにお客のニーズを網羅することが目的だが、本物の有機野菜はコープに、文房具屋は近くにあることなど地域を、住民を知ることでマレニーと共存し地域に貢献するスーパーである。IGAとはIndependent Grocers of Australiaの略称であり、地域を良く知る店長が100%店を所有する形態である。 日本のコンビニのフランチャイズシステムとつながる部分があると考えた。それは与えられた規格のなかでオーナーの自由に運営を出来るという点でいえる。IGAの場合それが地域のニーズにあい、地域の活性化を促すようにオーナーは駆使するが、日本のコンビニの場合は個々の売り上げを伸ばすことに集中していることが相違点だと考える。地域のことを考える余裕を生むことができる可能性を検証していきたい。 Maleny LETS Office:地域通貨と人々 LETS(以下レッツ)とはLocal Energy Transfer System の略称で地域通貨と日本語では訳される。ここマレニーでは「バニヤ」と呼ばれる単位を使い、お互いの技術やサービスを交換しあう。そのレッツを統括するオフィスを訪れ、職員であるヴィッキー・ホワイトVさんと カーメル・ギヴィンズさんにお話を伺った。レッツの初年度会費は15AUD、次年度からは10AUD+10バニヤを支払うこととなる。レッツの事務所で働く職員の人々も給料はバニヤで支払われる。レッツを使うことで出会いが生まれ友情を育むことが出来、人々も所有、しがみつきをなくし、地域に存在する様々なエネルギー・能力を「廻す」ことが出来る。バーター経済のようなものである。 LETSオフィスでは、給料や職場の場所賃金もバニヤで行われているわりに、「レッツを利用することは自分がバーターできる能力を培うことにもつながり、その能力が実際の雇用につながり、賃金が得られるようになった」など、地域通貨の位置づけがやはり法定通貨を前提にしているところがあり、そのバランスの取り方に関して工夫が必要なことがわかった。 Wetlands Tour:湿地帯の機能 マレニー周辺で行われている大規模な宅地開発に伴い、住宅地からの排水を自然の力を利用し川に戻すという計画をMaxとLloydが昨年手がけ、その現場を訪れた。宅地開発に伴い増加した舗装道路により大雨の際水が土に浸透せず流れ出てくるため、その受け皿としてのダムがデザインされていた。ダムには意図的に浅瀬と深瀬が作られ、マイクロファイドという浄水機能の高い水草やすいれん、シダ科植物など、自然を利用したデザインだった。またそのダムはパイプを介して低地にあるダムへとつながっており、降雨量が多い時の対応も可能である。ゆっくり浸透しつつ水は川にたどり着き、そのころには汚染の90%が浄化されているそうだ。これは無理に人工的な浄化設備を作り出すよりも安価でかつ、景観的にも自然を活かしたシステムであるということがわかった。 自然の多面的機能という面を十分にデザインに生かした湿地だというのが目にみえてわかった。パーマカルチャーの特徴である人間の生活の中に自然のシステムを取り入れることによって、共生を図ろうとする原則が生きていた。 三限(14:20~15:30):Village Design--Human Scale Design 前半はエコヴィレッジのあるべき姿について、後半は都市での持続可能性をスライドで学んだ。今日の授業を報告するに当たって欠かせない言葉をまず説明したい。 Human Scale→人間が「人間らしく」暮らすことのできる空間、幅、距離。 Full-featured settlement→4つの面すべてにおいての持続可能性。4つとは、①生態系 ②経済面③精神面④社会面 である。 エコヴィレッジにはこの2つ、human scale とfull-featured settlement が複合して存在することが理想である。 スライドでは、人々が集まる場所を作って町に村的場所を作り、社会面で人々の交流が深められ、持続可能な人間関係ができるところを観察した。LETSはサービスや技術を交換するシステムであるけれど、「beyond LETS」ということをMaxはいった。これはつまり交換ではなく、与え続けること。Give and give and give and give. これは最終的に自分に循環してくるから、give だけではないということだ。これが、地域や環境を意識して活動する人々の精神面を理解をする上で本当に大事だということを学んだ。情けは人のためならず、ということわざが循環を表していること、思いやりを忘れないで毎日を生きていきたい。 ![]() 写真:Maxの果樹園で日々マンダリンを収穫する。はしごに登っているのはマサ。 Daily Routine Work:果樹(マンダリン)の植え付け 今日はマンダリンエラダイルという果樹を植樹した。まだ私の背丈くらいしかない樹だが、2年もすると実がなるらしく、さらによく育つと一本につき500個ものマンダリン(ポンカンのようなかんきつ類)がとれるそうだ。マッシュルームコンポストを苗木型に掘り、植樹した後わらをまわりにそなえる。作業した場所が牛の放牧区画の1つだったためか草におとされたmanure(糞)をつかいmanure合戦をする光景もみられた。土を木の本に埋めていく瞬間大きくなったときのことを想像せずにはいられない。大きく育ってたくさんの人や羊に食べてもらえることを願った。 今日の一言: Gift must travel. by Max *善意や贈り物は巡り巡るということ。 (了) === サステイナブルな行動 by モモ まずはアイのふりかえりシートから: ふりかえりシートの質問項目 「issues in "sustainable living"や、パーマカルチャー、コミュニティ等についてもっと知りたいと思うことについて教えてください。また、それはどのように調べられますか?モモに確認すべきことは?学部の先生でそのことについて聞いてみたい人はいますか?」 アイの書き込み 「昨日Maxが講義の中で言っていた『sustainableな行動』はどのようなものなのかという説明が、(ふりかえりシートの)この欄で毎日シリーズで書いている『どうしたらALPsのみんなのモチベを継続していけるか』という問題意識に対して、ひとつの切り口になる。MAXは罪悪感だけでは続かないと言う。納得してやらないと継続性がない、と。なるほど、的を得ている。あれ、でもALPsでこれだけシステムやしくみのことを学んでいるのに、学びまくっているのに、納得が起こっていないのか?この場合、納得する、ということが、どういうことなのか考えなくてはならないだろう。仕組みなども含めて、全体を納得すると言うことなのか。それとも自分の哲学として自分の価値観の中に落とし込む、ということまで言っているのか?」 今日のマレニーの各種機関訪問は、今年のプログラムで改善した大きなポイントのひとつだった。学生を教育するのがもともとの仕事ではない、「リアルな人々(実務者)」の方々に是非お話を伺いたい、とMaxとLloydに頼み込んで実現した企画。上記報告にもある通り、山のような仕事や責任を抱えた方々のスタッフタイムを割いていただくことによって成り立つ訪問。 が、朝食も終わり、出発の準備をし、バスが来るのを待っていたときのこと。ふりかえりシートと報告書、それぞれすべきことをきちんとしなかった学生たち2名が、特に悪びれもせず、私のところにやって来た。彼女と彼に関しては、4月からも同じようなことが幾度となくあり、その度ごとに、姑コメントをしたり、雷を落としたりしてきた。しかし、ここに来てまでもまた同じ過ちを繰り返した2人については、訪問に連れて行かない、という苦渋の決断をした。 アイがふりかえるように、自らが納得して、自らに対して課したことに、人は責任を持つだろう。「モモに怒られるから」「グループのみんながそう言うから」、ではなく、そもそも自ら納得してこのコースを履修しているわけで、「納得」にはこのコースで求められていることも含まれているはず。しかしながら、その認識がゆるい学生が、今回のCWプログラムに限らずとも存在することは確かだ。自分で考え、自分でコミットし、自分でやり抜く。人のせいにしない。もちろん、自己満足に陥らないためにも他者の眼に関してオープンでいることは必要。しかしそれは、他者が望む姿に自分を当てはめる、ということとは全く異なるのだ。 ![]() 夕刻、鳥たちが塒に帰るために群れながら飛んでいく中、果樹を植えた。へっぴり腰に混じってしっかりと大地を掘っていたのはどさんこのアイとユウコ。雪かきの効能?その上2人は落ちていた牛糞を拾い、雪合戦ならぬ「Manure(糞)合戦」を始めた。子どものようにはしゃぎながら牛糞を投げあう二人。ほほえましい。(了)
2005年8月28日(土)
報告者:なつみ(大池夏未・国際政策文化学科2年)一日の流れ ①7:30-8:30 Breakfast ②8:30-12:30 Free ③12:30-13:30 Lunch ④13:30-14:45 FAX作成 ⑤15:30-16:30 グループワークへ向けての準備 ⑥16:30-18:00 グループワーク ⑦18:00-20:00 Dinner ⑧21:00-22:30 ヒロさんとれいこさんのお話 Free Time (9:20-12:30) メンバーそれぞれが川に行ったり、Maxに蜂の巣を見せて頂いたりしていました。でも、中には日頃の疲れを取るために眠ったり、昨日の海水浴で濡れた水着を洗ったりと慌しい人も…一人一人にFree timeに何をしたのかを聞いてみました。 えりな Kilcoy Laneのベンチに座って、今までの自分自身を振り返り、これからどうしていくかについて、一人物思いに耽っていました。CWに来てから、環境についての学問的なことも数多く学びましたが、それ以上に私にとって「他人への思いやりにawareでいる」ということの難しさについて学んだので、人が支えてくれることのありがたさと、それをどうやってほかの人に返していくかについて考えていました。 マメ Maxの家の近くの蜂の巣箱を見せてもらい、蜂がどのようにして蜜を作っているのかを実際に観察しました。その後、時間の管理が上手くいかなかったがために不足していた睡眠を30分だけ取りました。 とも 蜂の巣箱の中身を見せてもらい、蜂蜜採集の方法が分かりました。そして不思議な森に迷い込み、湖の淵にあるベンチで空を眺めていました。 マサ CWに来て、そこに存在する仕組みを講義や実践の中で学んでいましたが、それを一人で見つめるということがなかなか出来なかったので、これまで学んだことの復習としてノートを読み返していました。また、私自身のタイムマネージメント不足で寝不足がピークに達していたため少しの睡眠を取りました。 ゆうこ 朝食係のRondaから彼女のC.W.に対する思いを聞き、改めて自分が他の人とどのように関わっているか、支えられているのかを考えさせられました。久々に一人の時間を持ち、私たちがシステムとして学んでいる自然の中を歩きながら、それらの思いを自分の中で整理をつけ、このフィールドワークを通しどのような自分になりたいかを考えていました。 かおり シャワーを浴びて、洗濯して部屋を片付けました。その後、あまりにも今までに学んできたことの量が膨大であり、自分の中でも学んできたことに対しても知識の整理が出来ていなかったので、今まで座学で学んできたことの総復習をしました。 ちひろ スケジュールが詰まっていていたのに加えて、ふり返りシートを書く時間をしっかりと確保できず、夜遅くまで引きずってしまいました。そのため睡眠が足りず、授業中眠くなってしまったので、それを防ぐため睡眠を取りました。 ケンジ Maxに蜂の巣箱を見せてもらいました。巣箱の小さな穴から、お腹に花粉をつけた蜂がひっきりなしに出入りしておりました。防護服に身をまとい、巣箱の小さな穴から煙を入れることにより蜂を落ち着かせてから巣箱を開けて中を観察しました。今の季節は、十分な量の蜂蜜を得ることができないため、今日は収穫をすることは出来ませんでしたが、めったにできない経験ができたと思います。 なつみ Maxに蜂の巣箱を見せてもらいました。私は、蜂を防御する服を着るのも、蜂の巣の中身を見るのも初めてで、蜂があんな小さな体で均等に6角形の巣を作っている姿を見て興奮してしまいました。そして蜂が1つの部屋に蜜を詰め終わると蓋をすると聞き、蜂の賢さに感心しました。その後、部屋に戻り、疎かになっていた身の回りの片づけをしました。 あい 丘陵方面に向かってトレッキングに一人で行くことで午前中を過ごした。CWとほかの町の境目の辺りまで歩いてみるとカンガルーの気配やフン、鳥の声がどんどん減っていきました。緑の色も木も均一になっていく改めてCWがいかに緻密に自然との「共生」のためにデザインされているか再認識しました。 考えたこと みんな疲れが出始めていて、これを書いている今も死んだように寝静まっています。それでも散策に出かけたりしている人からは、滅多に来られない地で沢山のことを吸収していこうという心持ちがヒシヒシと伝わってきます。私たちの疲れが出てしまうのは、やはり睡眠時間の不足です。もう少しミーティングに割く時間を減らせれば、少しは自由な時間も増えるのに、熱くなってしまい時間を忘れてしまう傾向にあります。もう少し、一人の時間を持って心が休まれば相手を思いやる心のゆとりも生まれるのではないかと思います。 FAX作成 (13:30-14:45) いつも、お世話になっている総政の先生方、事務室や、就農塾の方々へ近況報告をするためにFAXを書きました。寄せ書き形式で書いたのですが、FAXで手紙を書くのは初めての「拝啓・敬具」を付けるのか付けないのかなどと悪戦苦闘しながら文章を考えていました。 考えたこと 文章を書く時にモモがいつも言っている「具体的に!」というのがみんなの文章に少しずつ反映されているように感じます。あと残り1週間となったこちらでの生活への意気込みを書いた文章が目立ちました。 私は、大学での生活をいかにサスリブにつなげられるかということを手紙に書きました。具体的に、つまり授業で習ったことを掘り起こして考えることによって、授業内容をリマインドさせる良い機会にもなりました。日頃、「伝える」ということの難しさにぶつかっている私たちに手紙を書くことで、そのトレーニングにもなるのかなぁとふと考えてしまいました。 グループワーク(16:30-18:00) 約1週間ぶりにグループワークのメンバーで活動。各班、自分たちのリサーチトピックをどうやってCWにつなげて調べられるかを、約50分かけて話し合いました。その後、全体で「何をリサーチするか」「どうやって調べるか」をシェアしました。 Dell Quie (あい、なつみ、かおり) CWで調べること: 消費において、”モノという選択肢を選ぶ”という行動は必要不可欠な行動であるから、その”choice”をした理由と、その背景にある価値観 どうやって調べるか?: 今、私たちの中に「消費=CWに住むこと」(CWの生活を消費)と「消費=ECOな商品を買うこと」という2つの「消費」の在り方が交差している。なので、その2つがリンクする質問を考え、CWの住民やマレニーの店員さんに話を伺う予定 Joyful Smilers (ちひろ、とも、マサ) CWで調べること: CWでRecycleやReduceがどのように行われているかということ そして、それによってどれほどエネルギーとかコストが減っているのか? どうやって調べるか?: 宿泊しているBunkhouse、授業を受けているEco Centre、Kitchen、Bathroom、Max’s house、General store、kitchen横のshopの7箇所を通して、そこに関わる人々にインタビューする。何がCWのrecycleとreduceを可能にしているのかを発見する。そして、日本でどうして出来ないのかを調べていく。 Beans (えりな、ゆうこ、ケンジ、マメ) 住民による活動が環境問題の改善につながるか、ということを今まで調べていきたいと思ってきたBeans。しかし「なぜ住民なのか」「どのような過程を得た活動なのか」「何をもって環境問題とするのか」「何を持って改善と呼ぶのか」などの前提ばかりを調べようとしていた。そして、話が時間内にまとまらなかったため、本当に何をやりたいのかを話し合って決める。そして、その調べたいことから答えを引き出すための質問を考え、CWの住民にインタビューする予定。 考えたこと 日々の生活にいっぱいいっぱいで、CWとリサーチトピックをつなげて考えられていなかったのでは?というのがどの班にも共通して感じたものです。ただ、無意識のうちに情報を吸収していたので、awareになってみると特に問題なく話し合えていたのではないかと思います。Awareになることの難しさ、大切さを毎日毎日、全員が噛み締めています。 発表の際のJoyful smilersの微笑ましい話を1つ。出発前は何度もメンバーとトラブルを起こし、CWに着てから発言が多くなったと言われているマサが、自ら発表をサポートしていました。今までちひろとともに引っ張られていたイメージのあったマサにとって、これは大きな成長です。そして、それを見たちひろの満面の笑みがとても印象的でした。 ヒロさんとレイコさんとのお話(21:00-22:30) CWで偶然出会った見た目はヒッピーのようなウーファーのヒロさんとレイコさん。ウーファーとはオーガニックガーデンで手伝いをする代わりに、食べ物と寝場所の提供をしてもらい、それで旅を続ける人たちのことである。そのお2人がEco Centreまで来てくださり、お話を伺うことができた。主にヒロさんの経験を基に話を進めてくれ、レイコさんはそれを静かに聞き入っていました。もうヒロさんがバックパッカーになってから10年程経っているそうです。 イスラエルのキブツで生活をしていた時、ユダヤ人が何国籍も持っていてパスポートを複数持っている話、東京の路上などでイスラエル人が物を売っているのは、兵役後に来日したもののわずかなお金しか持ってないため暴力団に買われているからなどなど、裏の話まで伺うことが出来ました。そして、ヒロさんたちがCWをどう思っているか、私たちがどう思っているかという意見交換もしたりしました。みんな、疲れているのに身を乗り出して彼の話に耳を傾け、質問が飛び交いました。 ヒロさんが旅を続けるのは障害者や精神的に弱い人もよい刺激を与えられるような人になりたいからで、今は大道芸人の勉強をしているそうです。そして、将来は自分でそういう人にとっても参加しやすいコミュニティを作りたいと話をしていたヒロさんは、沖縄の楽器・さんしんを弾いてくれ、ジャグリングの技までも披露して下さいました。さんしんの単音ならではの音に力強さ、間近で繰り広げられる数々のジャグリングの技に、一同の目が一点に集中していました。そして、近頃食べられなかったという果物をお土産に二人は帰っていかれました。 考えたこと 初めてヒッピーのような格好をしている人とオーストラリアで出会い、少しドキドキしていたのですが、気さくで話し上手な方でした。話を聞いていると、旅で出会った民族の特徴などの観察力がするどい人なんだなぁと思うシーンがいくつかありました。私たちが必要とされ学んでいる観察力、それを持てれば視覚的な面だけでなく文化的、政治的背景に基づいて構成された民族やその物事の特徴が見えるようになるのかなぁと思いました。 今日の一言: 「よくコミュニケーション取れてるね」by ヒロさん *いつもモモにコミュニケーションがなってない!!と怒られている私たちにとって、この一言には一同苦笑い。でもコミュニティにとても興味を持っていらっしゃったヒロさんにそう言われると嬉しく感じられます。あと1週間で、この言葉をモモに言ってもらえるようにならなくてはなりません。(了) === 減圧・3匹の母カンガルー・ヒロさん&れいこさん by モモ 午前中、たまっていた仕事をしようとオフィスに行くと、Maxが「外に出て体を動かす仕事をしろ」ということで、30坪程あるMaxの菜園の水遣りに時間を費やす。青天、時折流れてくる真っ白で大きな雲、様々な鳥の声と蜂が花に群れる音、風が木々の葉を揺らす音、花やユーカリの幹の香り・・・そんな中で、ホースの先についたシャワーから土を湿らすようにする水撒きを1時間。プログラムが始まって1週間が経過し、凝縮されて固まっているものを少しずつ減圧して解きほぐす時間。 夕方近く、学生たちとグループワークについてのセッションをするために道を急ぐと、前方に3匹のカンガルー。歩みを遅めながら近づくと、全てのカンガルーのお腹から小さな子どもが顔を覗かせている。子どもをもったカンガルーやワラビーはわりと警戒心が強いが、この3匹、堂々としたもの。近づいても去る様子を全く見せず、意に介さないかのごとく、食んでいる。旦那らしき雄カンガルーも見えず、若カンガルーも見えず、3匹の母カンガルーのみ。子育てについてでも話し合っていたのだろうか。 MaxやLloyd、他クルーだけではない「リアルな人々」との出逢いがフィールドの醍醐味だが、今回、ヒロさんとれいこさんからのインスピレーションも、学生にとってとてもプラスに働いたよう。お二人の目がとても澄んでいたこと、その澄んだ目で、話し手をじっと見つめて聴くこと。「スキル」として身につくものではない。他者への関心・思い遣りがあって初めてあのように聴けるんだと思う。「コミュニケーションスキル」を身につける、というのは、つまりはそういうことのはず。それ不在で語られることが多いと感じるが、気のせいか。(了)
2005年8月27日(土)
![]() 報告者:アイ(田中愛・国際政策文化学科2年) 一日の流れ ①8:45 Crystal Waters出発 ②9:20-10:30 Little Yabba Creekにて熱帯雨林を見学 ③11:20-12:30 Eumundi Marketにて聞き取り・買い物 ④13:10-13:30 昼食(サンドイッチをお弁当に持って行きました) ⑤13:30-16:15 Noosa国立公園内散策 ⑥18:00 Crystal Waters到着 ⑦18:30-21:00 Community Night (コミュニティメンバー自身による、CWにまつわる演劇、漫談、楽器演奏など) ![]() 写真:ツルをするすると、とはいかずとも、見事に登るトモ。やるじゃん。 Little Yabba creek(9:20-10:30):熱帯雨林見学 自然の中のcycle、つまり循環性をこの目で見るために、熱帯性照葉樹を主に構成されている森の中を散策した。その中で、講師のMax・Lloydoから、その森の中に見られる、象徴的な循環性の紹介があった。例えば、森の中での栄養素の循環性。この熱帯性照葉樹林では、森全体の栄養素の70%が、土壌以外の植物内に溜め込まれる形で、存在しているという。土壌自体はそれほど豊富な栄養素を含んでいるわけではないのである。これは、熱帯性の気候では雨が多いため、土壌に森全体から見て高い割合で栄養素が蓄えられれば、雨によってその多くを流されてしまうことになるためである。だから、年間を通して季節に関係なく、少しずつ落葉が進む照葉樹を森を主要素としているのは、森全体の栄養素を失わないための知恵なのである。また、新しい苗は、古い死んだ木を苗床にして発芽する。土壌を媒介しないことによって、より効率的な生物循環を行っているのである。 そのほかにも、生物たちの生き残る上での工夫について、話を聞いた。微生物が熱が派生するのだが、その熱によって卵をあたためる鳥や、山火事の被害の多いオーストラリアで、焼かれないように、断熱効果のある樹皮で根元を覆う木。いかに与えられた情況に適応して、生き延びるか、という生物のダイナミズムが感じられた。 パーマカルチャーを学ぶ上で、自然の生態系の中のcycle、つまり、循環性というものの理解は重要である。自然に負荷をかけずに、効率的に、私たちの生活のニーズを満たすために、自然の中で働いているcyclicなシステムを人間の生活の中に取り入れようという取り組みがなされるからである。今まで座学で学ぶことが多かったこの概念であるが、今日圧倒的な重層性・多様性を伴って目の前に立ち現れた熱帯の植物たちを目の前に、彼らの生き延びるための知恵と技術に関する説明を受けて、理解が助けられた。 また、ところどころで匂いを変える、深い森林の作り出す空気の中を歩いていると、不思議な気分になる。私たちの呼吸もまた、森林の一部になったような、周りの木々と呼吸をともにしているような神聖な気分になる。問題意識が身近になることで、行動に対する意識も変わってくることをCWに来てから身をもって体験している。問題を身近にするためのしかけとして、森林散策という方法は効果的だろう。 Eumundi Market(11:20-12:30):地産地消マーケットの構造を理解 このマーケットは、1979年に地元住民が商品を持ち寄り売り始めたのがはじまりで、いまや500のお店がひしめく、オーストラリアでも有数の地元住民によるマーケットとなっている。その多くは、地元住民によるハンドメイドの商品を売るお店で、自分の庭で作った野菜や手作りのジャムや、お手製の木製オブジェ、アクセサリー、服など、多岐にわたり、それぞれがテントの中にそれらを並べて売っている。イメージとしては、日本でもよく日曜の公園などで開かれるフリーマーケット。それぞれのブースはもっと立派だし、規模も大きいが、出店者と話をしながら、商品に関して気軽に聞けるというところは変わらないと思う。毎週水曜日と土曜日に地方自治体の主催で開催されていて、出店のための場代はそれぞれAU$25、31(日本円でおよそ¥1900、2500)となっている。一大リゾート地域であるNoosaからのアクセスがよいことも手伝って、マーケットは大盛況だった。 生活必需品もほぼすべてそろうだろうし、あちこちにいる歌を歌っているひと、パフォーマンスをする人たちを見ながらの買い物は楽しいものだった。出店者たちと話しながら、その商品の背景を理解して買い物ができることがこのマーケット最大の特徴で、このマーケットだけで生計を立てている参加者が多いという感触があった。大量消費社会の反省として、輸送などのエネルギーにおけるコストを下げるために、また、消費行動と自分たちの生活の共通点を作り、それによって消費者としての意識の向上を目指すために、「地産地消」、つまり、生産地と同じ地域で消費しようという消費行動が注目されている。そのような構造を持つマーケットとして、今回、Eumundi Marketを見学したわけだが、「地産」に関してはうまく機能しているものの、「地消」に関しては疑問が残った。Noosa国立公園から近いこともあり、観光地的な盛り上がり存在していて、地元住民が生活用品補充のために来る場、というような雰囲気ではなかった。そういう理由もあってか、値段設定もやや高め。しかし、水、土の定期的開催という点、出店者にルールを課して出品内容をチェックするという点は、地産地消をという形態を自分たちの消費に取り入れたい人々にとって、利用しやすい場となりうる要素は十分に見え、興味深かった。 ![]() 写真:繰り返し打ち付ける波と地平線、澄んだ青緑色の海。しばし放心。 Noosa国立公園:散策、海水浴 Noosa国立公園は、豊かな自然とオーストラリア独自の動植物の豊かさから、観光客を集めているところである。Noosaの由来は、アボリジニの言葉で“noothera 影”に由来しており、「豊かな森林によって太陽の光から遮られた場所」という意味だという。その名の由来となった、ユーカリの木が豊かな遊歩道を歩いていき、荒々しい海に出て、そこでしばらく、自然の雄大さをかみ締めていた。コアラに出会えることを楽しみにしていたが、結局見つけることはできなかった。その後、国立公園から少し移動したところにあるビーチに出て、冬のオーストラリアの海に入った。今が一番水の冷たい時期だというが、みんな気合で入っていた。しばし海を楽しんで、今日のツアーを締めくくった。 Community Night 今日はクリスタルウォーターズの住民たちが集うイベントが、CWのコミュニティキッチンで催された。住民たちの手で、コンサート、ジョークショーなどが催され、みんな楽しそうだった。私たちの朝食を作ってくれているRondaが活動しているマリンババンドの演奏があり、そのコンサートの終盤では、参加する住民みんなで歌を歌うお楽しみが用意されていたりと、参加者みんなが一体となれるような工夫が施されており、なおかつその場で聞いていた住民たちもそれに自然な形で参加していたのが印象的だった。 私たちも、住民の方たちと夕食のテーブルにご一緒させてもらい、CWに滞在している間に出てきた疑問やCWに住む、ということに関して、なかなかできる機会のなかった質問をすることができて、大変興味深かった。250人の全住民のうちの50人ほどが集まっていただろうか。同じコミュニティーにいる人々が、世間話などに花を咲かせつつ、コンサートを楽しんだり、ジョークに笑ったり、楽しんでいて、私たちもしばし、小さなコミュニティーに参加している雰囲気を味合わせていただいた。 今日の一言: Because I love this market and Eumundi so much! (なぜEumundi marketで店を出しているか、野菜を売っていたお母さんの答え) (了) === ![]() メンターたちとの時間 by モモ 写真:向かって左からLloyd(o)、モモ、Max 普段はCWの道やオフィス、食事の際に。そして今日は熱帯雨林の中で、マーケットを歩きながら、そして海を見ながら、MaxやLloydと語る。参加学生の様子について情報を共有する。大切な時間だ。私が教員という立場で、割と歳が近い学生たちとかかわる際に戸惑うこと、苦しいこと、喜ばしいこと、楽しいこと、そんなことについて話をする。特に今年57歳になるMaxには、1999年にスリランカでの仕事を通して出逢ってから、パーマカルチャー・環境教育だけにとどまらず、人生について多くを学ばせてもらっている。尊敬する師と共に仕事ができる幸せをより噛みしめることができた1日に感謝。(了)
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